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帰国子女にとって「国語」は鬼門か(1)

 最近は「帰国子女」という言葉はあまり使わないそうです。ただ、ここでは混乱を防ぐため、あえて従前より使われている「帰国子女」という言葉を使いますが、定義は厳密でなく、子供の頃、日本以外で育った経験のある人、程度に考えてください。

帰国生は国語が苦手?
 はやいもので私が帰国子女諸君の指導に携わるようになって10年ほどたちます。この間、自分なりに研究し、工夫し、時には悩み授業を進めてきました。もちろん帰国子女といってもちょっとの間海外で生活してきたというだけで、別に特別な存在ではありません。普通の小中高生です。ただし、ほんの数年といっても多感な時期に海外で過ごしたため、少なからず日本の文化と自分が身につけてきた文化の違いに戸惑いを感じる人もいたのも事実です。また、多くの諸君が日本語に対して引け目を感じています。自分の短所と思っているわけです。
 しかし、考えてみればこれは当然です。日本で育った諸君が日本語・国語の勉強をしている期間、英語等その他の言語を勉強していたからです。だから当然帰国子女の多くは英語が達者です。この特徴は顕著で、日本で長い間一生懸命を英語の勉強してきた生徒を軽く凌ぐ力を多くの帰国子女諸君は身につけています。しかも彼らは「自分は多少英語が得意」という自覚はあるにもかかわらず、それが大きな長所、武器となることに気づいていません。これは非常にもったいなく思います。
 そんな彼らが逆に最も苦手意識を持っているのが国語です。非常に苦労しています。従って「できれば国語は避けて通りたい」と思ってしまう人がいたとしても責められるものではありません。逆に私達の多くは「できれば英語は避けて通りたい」と思いますものね。でも彼らは決して「できれば日本語は避けて通りたい」とはいいません。そこはやはり日本人のプライドを感じて、頼もしく感じます。彼らの本音は「受験勉強としての、教科としての国語はできれば避けたいな」といったところです。要は国語を鬼門のように避けているわけです。しかし、帰国子女諸君にとって国語は本当に鬼門でしょうか?というのが、ここでのお題です。

(2)へ続く



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